ん 楽天証券経済研究所グローバルマクロアドバイザーの田中大輔です 田中大輔のマネーは語る今回のテーマは演奏場この円安いつまでどこまで ということです ドル円が163円台まで来て39年7ヶ月ぶりの円安であるみたいなことも言われます この円安年末までに165円167円170円こんな話も出ますし 最終的には200円までいくみたいな議論も出てくるんですね 一方で為替介入をしても効く効かないこんな話も出てきます この円安についていい面もあれば悪い面もある 過度の円安はやっぱり悪い面というのも目立ってくるという状況ですので 不安を感じる人たちも多いかもしれません ですから今回円安についてなぜそれが起こっているのかということのロジックを見てきます 私がいつも申し上げているのはズバリいくらまでいくとか こういったことについて技術的な背景根拠というのはほとんどないに等しいんですね ですからこの場面においてそういうことの答えみたいなものがあるんだということではなくて 状況を冷静に捉えていくためには、この円安を形作っている背景についてきちんと理解する必要がある。 そのことによって、どうやったら円高に戻るのという条件も見えてくるんだというお話です。 最初にお断りしますけれども、私、もう1ヶ月近く夏風邪で喉をやられて潰れております。 お聞き苦しいところもあると思いますけれども、ご容赦ください。 皆さんもぜひこの喉がやられる夏風気をつけてください お話しすることですけれども とにかく今は円安要因が目立ちます ですからどこで終わるという議論はしにくいということなんですね それがいくらまでいくという話ではなくて 要は円安をもたらす要因というのがどうなっているのか これを把握して そしてそれが終わる可能性というものも条件として提示するというのが今回の目的です とにかく為替相場の話になると もうあることないこといろんなことが出回るというのが特徴です 変相場が日本にとって極めて重要な問題だということで 必ずしも為替の専門家じゃない人たちもここに参加してきます それから為替というのは常に内外の格差であるとか 日本だけの事情じゃ決まらないというところがあるんですね ところがそれを説明するために聞いてる人たちが腹落ちするようにっていうと とかく日本の問題例えば高市政権の政策が嫌われてとか そういうナラティブ物語になってしまう 結果的に本当にそうなのみたいなことがいっぱい出回るっていうのが演奏版なんですね その中で一体何を見たらいいのかどうやったら円安が転換できるのか ここを見てまいります まず演奏場の動き自体を見てまいりますと こちらの図ですね 円安25年後の一周からどんどん進んでいって ついに163円まで来ておりますということで これが39年7ヶ月ぶりということですね 1971年以降のこともチャートを見てみると これが直近のところですけども 図をたたどっていくと ここということで39年7ヶ月ぶりということになります この後ですけれどもエイニアスが進めば進むほど もう39年8ヶ月ぶり9ヶ月ぶりってどんどん出てきます メディアはこのなんとかぶりっていうのが非常に好きなので とにかく39年何ヶ月ぶりついに40年だみたいなことをですね 常に言いたがるというところがあるんですが 私の認識だと40年前と今では条件が違うので 名目の私たちが普段見ている為替の水準を議論にしても さほど意味がないというふうには思います むしろ今起こっているこの円安は どういう背景でできているのということを見ていく ということの方がはるかに意味がある そして今の経済構造において この円安がどういう意味を持っているのか ということを見ていくことに意味があるということなんですね 本当に39年のここまで下がると円相場ですけれども その手前85年にドル安円高誘導をしたということで そばすっと落ちていくんですね この時には160円の円高になっても大変だと 円高不況が来るっていうことが言われた時期です 実際には120円まで行くんですけれども こういうふうな円高大変だって言ってた時期と 円安これ以上行ったら問題の方が多くなるんじゃないのっていう この状況と意味合いが全然違うので そういう無意味なレトリック39年7ヶ月ぶり8ヶ月ぶり9ヶ月ぶりで もうほのにかくエイナスが進むたびに出てくるようなそういう言葉ではないんだと そういう言葉で理解するんじゃなくて何によって起こっているのかということで 捉えていくという目線を見ていただければなと思う次第です まずこちらの図なんですけれども青っぽい線 これはアメリカの10年金利5年金利2年金利点線が政策金利で 22年以降アメリカがものすごいクイで出上げをするので それに沿ってドル円が動きました このプロセス大半の期間で私は ドル円相場はアメリカの金利で9割方説明できますと いうことで申し上げてきて ほぼその通りの展開になっています 日本の金利は低いのでほとんど無視して構いませんという時期だったんですね 日本語の事情は無視しても全然困らないっていうことで 時々円高になったのは 米金利がいい加減下がるんじゃないかという場面が大半です それからちょっと相場がもたついているときに ひょっとして日銀利上げするんじゃないの というようなことがあったときに 陶器筋が円売りポジションをパンパンに抱えていて その巻き戻しが起こるということでの相場の急落 円高側に触れる展開というのもありました ですから大半ベースはアメリカの金利によって決まってくる だけれども時々日本の金利について市場が警戒するということが 徐々に時間の経過とともに出てきたというのがこの場面です ここでずっと申し上げてきたのはですね ある時期10年もの金利とか5年金利がドル円の説明を一番できるって言ってるときに 別にアメリカの10年国債とか5年国債がドル円相場に対して 支配的な力を及ぼすほどのお金の動きがあったわけじゃないんだということを繰り返して申し上げてきました じゃあなんでこんなに金利に沿って動くのっていうと金利が為替相場の背景で効くということは 全ての通貨について確認できます ただ細かいところの上下端まで一致して動くというのは金利で為替は動くんだというすり込みのもとに 多くの市場参加者が金利が動けばその通りに為替も売買するという 自己実現が働いているからなんだということで申し上げてきたんですね 実はここの1年半ほどなんですけれども これがちょっと揺らぐ事態になりました というのはトランプ政権が誕生して 米金利ちょっともたついている間にドルだけが急落する場面がありました この急落の過程で何が起こったかというと ドルが安くなるとドルを売って ガゼン解体通貨というのが 新興国の高金利通貨というのがあって ブラジルレアルとかメキシコペソとか こういったところが注目を浴びるようになる そのことで、それらの通貨が買われることによって、ドルが一旦売られるんですけれども、 相対的に金利が高いドルを売るよりも、もっと有利なのは円を売ることだというようなことも起こるんですね。 その結果として米金利の動きではないけれども、ドルが安くなって新興国の高金利通貨が上がると、結果として新興国通貨買いのドル売り、そしてドル買いと円売り、これがセットで行われるということが目指すようになってきた。 これはキャリートレードって言うんですけれども これがどんどんどんどん講じていくことによって 今や世界でキャリートレードってものすごく見入りが良かったっていう この成功体験がずっと続いているもんですから もう一体テーマになっています ですから何か高金利のものとかで解体通貨があると 真っ先にみんなが考えるのが円キャリー円を売るっていうことにもなっている っていうことなんですね これが定流でかなり効いているという認識でいます その中では日本の実質金利が低すぎるからということですね 日本もついに利上げを進めています これでも金利差アメリカとの金利差だけ見れば 円高になっておかしくないんじゃないのというふうに見えるんですけれども 日本の実質金利が低すぎるということで それが円安に採用しやすい円キャリーに使われやすいという構図になっています 最近はこのアメリカの金利に先高感があると これ政策金利の先で大きなドットになってますけれども 年内1回の利上げはあるんじゃないのみたいな先高感が出てるので さすがにアメリカの金利が上がるという話になると 今だったら7対3ぐらいでやっぱりドル買いなんだって話になりやすいんだということです これは今申し上げたキャリートレードに関しての議論で 日本の政策金利この黒い線がだんだんだんだ上がって今1%まで来てますけれども この青っぽい線CPIよりインフレ率よりもまだ低いということで それを差し引いた実質金利まだマイナスなんだということですね このご時世においていまだに実質金利マイナスなんだ そしてこれまでのキャリートレードの成功ということで 今キャリートレードっていうと 例えばアメリカで金利が上がりそうって言って アメリカよりも金利が低いユーロを売って ドルを買うみたいな動きも出てきます そこにまた中東情勢なんかも加わってきて 有事のドル買いのように買われる あるいは原因について影響の少ないドルが買われる こういうことが起こると それでキャリートレードだユーロだ いやその先はやっぱり円なんだ こういうことが起こってしまうということです ちょうど160円超えたあたりで持ち合っていて 為替介入があるんじゃないかとか そういうことで進みあぐねて 三角持ち合いの状況になって 頂点ぐらいまで来てたので この頂点まで来てどっちに動くって言ったら それは介入がない限りは円安なんだという場面で中東での戦争がまた激化しているとか、 こういうことで円安サイドの方に跳ねやすかったというところがあります。 その後に至るまでの前の段階では高市政権の政策が嫌われてみたいなことも言うんですけれども、 世界的にドル高になっているから日本側の事情で説明するのはかなり無理があるということを申し上げてきましたけれども、 最近の論調を見ると基本ドル高なんだということが示されているので その点では割と真っ当な評価で語られているのかなと思います ちなみにこちらは先ほどのドルが赤い線下がっていくときに 例えば黄色い線ユーロって大体対照的に動いてますよね 主要通貨というか代表通貨2つとして対照的に位置にある これに対してピンクの点線円相場ですけれども ドルが下がった後に円はまた下がっていくということで ドル円もドル高円安方向に触れているという状況になっている この時に何が起こっているかというと ドルが下がってきた時に このブラジルレアルとかメキシコペソとかゴードルとか こういう相対的に金利が高い通貨が上がっていって これを買ってドルを売る でもそのドルを買って円を売るっていう 最終的には円キャリーに絡んでいくということが もう世界の一大テーマとして定着してしまっている これを払拭するためには日本の金利が十分に上がってきて 円キャリーっていう対象じゃないよねっていう認識が出てくる必要があるのと もう一つはドル自体が安くなっていくということが必要なんですけれども その時にこういうふうに新興国の通貨が高いからっていう このぐらいのレベルですと円キャリーというのがなかなか抜けきれない ということにもなってくるという話になります こういう相場を牽引しているのはやっぱり陶器筋なんですね これ陶器筋の最も陶器的なレバレッジファンドの円ポジションですけれども ほとんど円相場はこの動きと重なっているということです ですから陶器筋が円相場に対してある程度のインパクトを持っているというのは分かります 一つ気をつけておきたいのはこの陶器筋のポジションというのは 基本的に相場に逆らないようにという そういうポジショニングになっているんですね ですから事後的に相場と同じ動きをしていくっていう面があります ただその方向性海外の投機筋がどっちを狙っているのってことのベースは分かるし その水準感ですねこんなにポジション作って狙っているんだっていうのも分かるということです これに対して日本の投機筋FX投資家は逆サイドのポジションを作りやすいということで知られています 海外の人たちが円売りポジションを作っているときに 日本側では円外ポジションを作りやすい 160円に乗ったところで円外ポジションがものすごく膨らんでいて 仮に為替介入があっても 日本のFX投資家は為替介入待ちで 買っている円が値上がりしたところで売って逃げるということで 為替介入の効果を相殺してしまう こういうことも言われてきました 確かにそういう面あるんですけれども 実はですね 投機数人のポジションっていうのは そういう一筋縄ではいかないところもあって 例えば今回海外の投機筋がもう一段攻めてきて 円が163、165といきましたと 言ったときに日本のFX投資家の中で このドル円ポジション、ドル売りポジションが 締め上げられてそれによって もうロスカットせざるを得ないって話になると もう一段円安がいく このときには日本の投資家のポジションが一旦解消されて 海外の投機筋の円売りポジションがかさむので ここで介入すれば結構なインパクトを発揮できるという可能性も出てくるわけです 逆に早めに為替介入したときにまずは海外の投機筋のポジションがやられて 必死になって巻き戻しが起こります でもその時に日本のFX投資家が円買いドル売りをしているわけで それが利格の反対売買をしてくる これが海外の投機筋とぶつかって為替の介入を阻害するということも言われるんですけれども 仮に163円から157円まで持ってきました そういう反対売買によって相場が落ち着こうとしたときに 二段構えで為替介入をすることで 全体をギャフンと言わせるっていうことも それはできないわけじゃないんです それはできないわけじゃないんです ですから今のポジションっていうのは 決して為替介入しても 並大抵では効かないということは そうなんですけれども やりようっていうのは いろいろそういうことで考えられますので ポジションの状況次第が 相場を結構そんな動き方するんだということになる可能性もあるということですね それから最近中東情勢で原油価格が上がると円安だという時も起こりやすいということで ここではWTI原油とドル円相場並べてますけれども 確かに原油価格が跳ねるときには円安に弾みがつきやすいということが起こってます ただここも一つ気をつけてほしいのは原油価格が上がるときって 基本的にアメリカの金利が上がりやすいんですね ですからこれは金利によって起こっているという部分が まずあり得るということはちょっと理解が必要です 原油価格が上がった そうすると日本は原油に頼っているから 貿易赤字が膨らむんじゃないかって言うんですけども 昨今の国際収支の中で貿易収支で赤字になる部分では 相対的には小さいというところもあります ですから果たしてそれだけで円安になるのかということなので 金利 原油価格 両面見ながら評価をしていくという目線が必要だというふうに考えています そして円安が反転する そのために必要な要件ということなんですけれども 現状は米金利が上がりかかっている それから日本の利上げは進んではいるけれども ビハインドザカーブでインフレに対して後手に回っている だから金利が低すぎるという評価になっている この状況においては円安が進みやすいという下地は続きます ですから逆に言うとアメリカの金利が上がらない もしくは下がるという状況までいかないと なかなか円安ドル高が止まりにくいということなんですね 当面必要なこととしてはやっぱり地政学的に ちょっと落ち着いて原油価格が下がるから アメリカでもインフレが下がるともあります さらにドル安である程度の円高になっていくためには 米景気が悪化するという要件が必要なんですが ここについては可能性ないわけではないけれども 少なくとも足元で確認されてきた数字では それが正当化できないという段階にあります こちらアメリカのGDPNOWですけれども いろんな統計が出るたびにそれをGDPに置き換えると 今どうなっているのということです 青い線がGDPの実績値 そして赤い線がGDPNOWですけど 一頃ですね相当これ上振れていて アメリカの景気やっぱり強いよという話のもとに 利下げじゃなくて利上げだって言われ始めたのが4月あたりです ですからこのあたりでどれだけが続いている なおかつ中東でまた定戦後いうまくいかなくなって 好戦しているという話になると原因が上がるから という話にもなるんですね ところがその後なんですけれども 出てくる経済指標なんか強い強いって言ってたけど そうでもないねっていう話が出てきてます こちらはサプライズ指数で市場が織り込んでいる経済指標に対して 実際に発表された数字がどうかということで しばらく上振れてたんですけども 直近のところでだれる感じも出てきている これは雇用統計一つとっても 特殊要因で上がっていたものが夏にかけて 迫落するんじゃないかということが指摘されます それから消費者の景気信頼感はずっと低迷してますけれども 交流利上げが一頃強かった これは一つにはインフレ的に価格が上がって ガソリン価格が上がるから 価格が上がった分支出が増えている なんてことも指摘されました それからいろんなものの供給が 途絶えるんじゃないかな いろんなことの問題も言われてましたけれども そういうことでインフレになる前に 先んじて買っておいたほうがいい みたいな需要が出てきてた可能性もある それから株が高いときには 富裕層は消費欲が旺盛なんだけれども でも一般消費者になると かなり先行き悲観的で 商品も慎重になっている こういう二面性も指摘されて 強い面ばっかりじゃなくて 悪い面が強調される可能性もあるんだというのが 今のアメリカです 新しいFRB議長は そういうフォワードガイスランスみたいなことを これまでFRBやってきたけど 当たらないし 今言っても意味がないということで 今やめようとしてますよね これは私も常々申し上げてきたことで FRBも決して何か答えを持っているわけじゃなくて ずっとデータ次第ということで 試行錯誤をしてきた でもマーケットはFRBの見通しが出ると これがもうコンセンサスだと言わんばかりに それに合わせて相場感を築いてきたということで 無意味な相場を3ヶ月ごとぐらいに変転させながら やってきたという面があります ですから私は今足元のデータだけ見れば 米金利は上がりやすいし ドル円は上がりやすいという見通しを 対応せざるを得ないわけですけれども 3ヶ月6ヶ月のうちに アメリカの金利監って利上げ利上げって言ってたけども 上げないよねとか あるいは場合によったら下げることもあるんじゃないとか こういうふうなことに転じていく可能性というのは排除しない そのぐらい柔軟性を持って望むということで考えています そして日銀ですけれども利上げが遅れてる遅れてるって話の中で 日銀の政策委員の中では利上げ派というのが優先になってきている 高市政権がいろいろ牽制すると そのことによって市場が影響を受けるというのも見えてきているので 彼らが思ったよりも早く利上げをするという可能性も出ては来ている これの組み合わせがとりあえずドル円の上昇円安を止めて 場合によったら反転に向かわせられるかどうかということの 基本背景なんだと ですからそれを言った上でですね 年末の円安がいくらとかこういうことについての 目処が語られるということですけども その米日金利の行方自体が依然として流動的で こうだというふうに決め打ちできるような 肩入れできるようなシナリオが 今ここで提示できる段階ではないんだということを やっぱり踏まえておく必要があります ですから今の試合は円安側 カース介入によって水準を一時的に変えられるかもしれないけれども それ以上持続的に円安を止める効果というのはない この流れの中で年末どこまでいくのかという議論をするときには やっぱり背景として金利がどうなっているということの ベースをやっぱり頭に入れていく必要があります それがあと国際収支上の円安で 貿易収支がどうだ 形状収支は黒字なんだけれども その大半が日本には 貫流してくれないということで 円高要因にはなりにくい あるいはデジタル赤字だ あるいは再保険赤字ですね これ水戸銀行のエコノミスト 唐釜さんが非常に分析されてますけれども そういった背景で 円の定流は 安い方に傾きやすい ですからアメリカの金利が動いても かつてのような円高にはならないっていう こういう認識にもなってますね ですからその低流での力 プラス今申し上げたように やっぱりアメリカの金利 日本の金利 ここでとりあえずは 捉えていくしかないんだということで 見ていただければと思います この動画をYouTubeでご覧になっている皆様へ 田中大輔のマネーは語るは 楽天証券の投資情報メディア 投資ルニーという展開をしております 私の過去の動画 レポートもそこには掲載されております 他の方々の分析も多数ございますので ぜひ皆様の投資学習の一助 投資ご判断の一助としてご活用ください そしてこの動画気に入ってくださった方は いいねボタンとチャンネル登録をよろしくお願いいたします ご視聴ありがとうございました